このセッションでは,同社がサービスを提供している「アメーバブログ」「アメーバピグ」「Amebaなう」の現状と,今後の展開や事業戦略について説明がなされた。
新サービスが注目を集める一方で,まだまだブログを書きたい人は存在する
長瀬氏は,まずAmebaのサービス全体の現状を説明。2004年にブログのサービスを開始し,いくつかの事業展開を経て6年目となった今年は,会員数が728万人に上り,現在は毎月40万人のペースで増加していると述べた。また,各ブログへのPCを介した訪問者は2118万人,モバイルを介した訪問者は1256万人,実際にブログを書いているアクティブユーザーが115万人となっており,国内でサービスしているソーシャルメディア/ブログの中でもトップクラスの規模を誇っているとアピールした。
さらに,1日に書き込まれるブログの総数は約70万件,1か月で2100万件に上るが,さらなる上昇の傾向が見られるとのこと。長瀬氏は「まだまだブログを書きたい人が多いことに驚いた」と率直な感想を述べた。
利用状況は当初の予想よりも順調に推移しており,ブログ同様に芸能人?有名人が1800名(スライドでは1400名と表記)利用している。とはいえ,彼らはまだ“つぶやく”という行為の本質を捉えきれていないのではないかと長瀬氏は分析。
実際のところ,1800名という数字の中には1回から数回しか利用していない──とりあえず試してみたようなケースも含まれており,ブログのように使いこなしている状態ではないと,長瀬氏は指摘する。現在はサービスを提供するAmebaの方から,有効な使い方や一般ユーザーとのコミュニケーションの取り方を提示している状態だという。
また,最大同時接続者数1万5000人という数字も,アメーバピグの好調振りを示している。当初は2000?3000人もあれば万々歳と考えていたそうだが,実際にはサービス開始直後から1万人超となり,そのあとも順調な伸びを見せたとのこと。さらに月間の滞在時間は,アクティブユーザー一人当たり約600分となっているが,その内訳は1回あたり約60?70分で10回となっている。この結果から,長瀬氏は予想以上にユーザーのコミュニティが活性化していると分析した。
加えて現在,アメーバピグのユーザーは20歳以上が8割以上を占めているが,これは有料アイテムを販売するビジネスモデルから見ても合致しており,今後の幅広い展開が期待できると長瀬氏は展望を述べる。
コミュニティ戦略はブログをベースに「ソーシャル」と「リアルタイム」の両軸で展開
さらに長瀬氏は,アメーバピグのカメラ機能を使った「共通体験」について言及する。カメラ機能は,仮想空間内で撮ったスクリー
引用元:三國志 専門サイト